「きのう(10月30日)の試合でチャンスで何回か回ってきたなかで、(ランナーを)かえせなかった。なんとか積極的にいこうと思って打席に立ったのが結果につながりました。(自身初の満塁弾は)うれしいです」
まずは2死満塁で迎えた一回。井納の129キロスライダーを完璧にとらえた。打った瞬間、スタンドインを確信した打球は左翼席中段に着弾。25日の巨人戦(東京ドーム)以来の6号で勢いに乗ると、先頭で迎えた三回だ。今度は145キロ直球を一閃! 長い滞空時間を経て白球は左中間スタンドに吸い込まれた。
キャリアハイの7号をマークし、1試合2発はプロ初。5打点も自身最多だ。大規模スポーツ観戦の入場規制緩和に向け、試験的に観客上限が引き上げられたこの日の一戦。2万4537人の視線を、パワー自慢の虎のゴリラが独占した。
新たなライバルが加入する。ドラフト1位指名された佐藤輝のことだ。起用法について矢野監督は「うちでハマるなら外野」と明言。右翼手の定位置をつかみかけている陽川にとって、来季の最大の競争相手になることは間違いない。
うかうかしていられない理由はもう一つある。佐藤輝はチームメートから「テル」だけではなく「ゴリ」とも呼ばれていたことが判明。まさかのゴリラかぶり!? ライバル出現に陽川は「しっかり自分がやることをやっていきたい」と力を込めた。矢野監督も「陽川自身も危機感を持ってやってくれている。残りの試合もどのポジションにいっても、陽川らしくフルスイングをしてくれたら」と期待。持ち味を発揮すれば来季のゴリラバトルにも勝てるはずだ。
2発のゴリラパンチで活性化した打線は15安打13得点で矢野政権最長タイの6連勝(1分け挟む)。7年連続のDeNA戦勝ち越しも決めた。
残り7試合。陽川は「しっかり目の前の試合を、一打席一打席が勝負なので、結果を残せるようにやっていきたい」と自らを奮い立たせた。まだ満足はしていない。レギュラーも、そしてゴリラの座も絶対に譲らない。
サンスポはなんJと親和性が高い
中谷のほうがゴリラっぽい打撃
顔や
巨人には大人も、子供も楽しめる「トイ・ストーリー打線」がある。同点の8回。ミスターポテトヘッドとうり二つのゼラス・ウィーラー内野手(33)が、代打からダメ押しの1発。勝ち越し打はバズ・ライトイヤーばりの肉体を持つ岡本和真内野手(24)だった。映画の主役がウッディなら、チームの「顔」坂本勇人内野手(31)が、チャンスを広げた。主要キャラクターが一挙に動き回り、3カード連続勝ち越しを決めた。
ミスター・ポテトヘッドことウィーラーが、打席にやって来た。8回。3点を勝ち越し、なお2死三塁。隣にはミセス・ポテトヘッドの姿はない。最愛の夫人に早く会いたいと言わんばかりに初球から振った。左翼への2号2ラン。初の「3番」でスタメン出場した15日広島戦では、移籍後初の1発。目、鼻などのパーツを取り外し可能な本家と同様−。先発でも途中出場でも、出番を入れ替えても結果を出せる。「チームの雰囲気がいいし、溶け込んで自分の仕事ができてる」と“無限のかなたへ”放物線を描いた。
「無限のかなたへ」と言えば、巨人のバズ・ライトイヤーも、この回に暴れた。体重100キロのドッシリした「バズ・岡本様」。第3打席まで凡退したら、さすがの「仲間」も不安がる。迎えた第4打席は、1−1の無死満塁。「(チャンスでは)強く意識持って臨んでいます」と左翼線へ2点適時二塁打。エイリアンが「か〜み〜さ〜ま〜」と言わんばかりに「バズ・岡本様」のレーザー光線で、開幕から13試合連続無失点の中日福を粉砕した。
「あんたは俺の相棒だぜ! 」。そんな風に岡本を見つめ、坂本は二塁から生還した。映画の主役がウッディならば、チームの「顔」坂本も黙っていなかった。自身も岡本同様に3打席目まで無安打。愛馬・ブルズアイにまたがっていなくとも、2年連続打率3割超えの男には技術がある。無死一塁から外寄りのカットボールを左翼線への二塁打とし、チャンスを広げた。
おもちゃの世界のごとく、面白いように打線が機能。原監督も「打順がというか、中軸が機能してくれましたね」と称賛した。これで3カード連続の勝ち越し。前日に連勝は7でストップしたが、「8」回に「トイ・ストーリー打線」が「俺〜がついてるぜ〜」と巨人ファンを笑顔にした。【栗田尚樹】
これは致命的に文章が下手
サンスポとは読みやすさが格段に違う
その間にしっかりライトとったらええ
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